北の十六王国〜ガ−ドラル同盟の神々の設定〜
ここでは『狭間の世界』の北方地域あたる『北の十六王国』にて主要な神々『ガ−ドラル同盟の神々』の設定を説明します。
■［ガ−ドラル同盟〜善の領域の神々〜］について
彼らは光の神ラ・ドゥ−スの元に集まった集団であり、このプレインの出身ではなく、遠いアウタ−・プレイン『ガード・ラルズ』からやってきた異邦イモ−タルです。故郷であるガードラルズより追い立てられた『ガ−ドラル同盟』の『悪の領域の神々』を追って、この『狭間の世界』にやってきました。長は光の神ラ・ドゥ−スです。彼らは、『北方の十六王国』と呼ばれる地に最初の崇拝者達を獲得しました。
1.光の神ラ・ドゥース（ラ・ドゥス）
光の神ラ・ドゥースは、”秩序にて善”です。一般的には”輝ける戦士”と呼ばれています。弱き者を助ける事、悪をくじく事、秩序を構築する事を美徳とし、世界の光の面を体現する存在です。ライト・サイダー等と呼ばれる事もあります。ラ・ドゥースは本来『狭間の世界』出身の神ではありません。1500年程度前に初めてこの『北の十六王国』に降り立ち、かつては負の領域に支配されていた北方地域の人間の蛮族達に知恵と勇気、そして希望を授け、彼らの開放に力添えをしたと言われています。ラ・ドゥースは『北の十六王国』では普通の人間に最も多く信仰される神であり、ラ・ドゥースのクレリックはどこの土地でも暖かく迎えられます。なお、４大聖王国の首国たる『キルダ王国』の王は、代々ラ・ドゥースに仕えるクレリックとされています。
領域：秩序、善、力、守護、治癒
好む武器:メイス
2.武勇の神ダグバルアン
武勇の神ダグバルアンは、”秩序にて善”です。一般的には”正義の騎士”と呼ばれています。正々堂々とした決闘、力なき弱者を守護するなど、『騎士道』『名誉』『武勇』といったものを美徳としています。『北の十六王国』で名をはせる有名な騎士団のほとんどは、ダグバルアンの経典を基本とした『北方騎士典範』を厳守しています。なお、ダグバルアンはラ・ドゥースの同盟神であり、1500年程度前にラ・ドゥースと共に、『北の十六王国』に降り立ちました。『負の領域との戦い』では、北方蛮族に戦術と武器の扱いを伝授したと伝えられます。ダグバルアンは一般的に善のバーバリアン、善のファイター、パラディン、善のモンクに多く信仰されています。
領域：戦、善、力、守護
好む武器:ロングソード
3.癒しの女神ルフィ−ア
癒しの女神ルフィ−アは、”混沌にて善”です。一般的には”癒しの盾”と呼ばれています。傷ついた者や病気に病んだ者を救済し、生命を尊ぶ神です。ルフィーアは1500年程度前にラ・ドゥースと共に、『北の十六王国』に降り立ちました。そして、『負の領域との開放の戦い』の影響で弱りきった北方に住む全ての生命を癒すのに尽力したと伝えられます。ルフィーアはハーフリングの守護神ですが、人間、エルフ、ノームにも信仰されています。
領域：治癒、善、守護、幸運
好む武器:ショートソード
4.鍛冶とかまどの神ウィ−クル
鍛冶とかまどの神ウィ−クルは”秩序にて善”です。一般的には”生命のかまど”と呼ばれています。物を生産したり、加工したりして、豊かな生活を築く事を尊ぶ神です。ウィークルは北方の数多くの種族に卓越した鍛冶の技、すばらしい金属・宝石細工の技術、建築技術をもたらし、文化の発展に貢献したと伝えられます。ウィークルはドワーフの守護神ですが、建築、鍛冶、金属細工、宝石細工にかかわるあらゆる者達にも信仰さています。
領域：守護、善、地、秩序
好む武器:ウォー・ハンマー
5.森の女神フェルディーナ
森の女神フェルディーナは”中立にて善”です。一般的にはユニコーンに乗った美しい女性エルフとして描かれることが多く、”白き乙女”と呼ばれています。フェルディーナは森に住む善なる者全ての守護者です。フェルディーナはエルフの守護神ですが、レンジャー、ドルイド、ノーム、ハーフエルフ、ハーフリングにも信仰されています。
領域：植物、善、太陽、動物
好む武器:スピア
■［ガ−ドラル同盟〜中立の領域の神々〜］について
彼らは知と美の女神ルノア−クの元に集まった集団であり、このプレインの出身ではなく、遠いアウタ−・プレイン『ガード・ラルズ』からやってきた異邦イモ−タルです。『ガ−ドラル同盟』の『善の領域の神々』の要請を請け、この『狭間の世界』にやってきました。長は『知と美の女神ルノア−ク』です。彼らは、『北方の十六王国』と呼ばれる地に最初の崇拝者達を獲得しました。
1.知と美の女神ルノア−ク
知と美の女神ルノア−クは”秩序にて中立”です。一般的には大柄な人間の女性魔術師の姿で描かれ、”壮麗なる賢者”と呼ばれています。ルノア−クは何よりも知識と美を愛する神であり、歴史の探究、芸術の振興などを非常に尊びます。『北の十六王国』には『負の領域との戦い』の後、善の領域の神々の要請を請け、北方に住む多くの種族の知識と芸術の復興に尽力したと伝えられます。ルノア−クは一般的にはノームの守護神ですが、ウイザードやバード、賢者、学者、芸術家などにも信仰されています。
領域：知識、魔術、旅、幸運
好む武器:クウォータースタッフ
2.自然神ハーン
自然神ハーンは”真なる中立”です。一般的には”大地の母”と呼ばれています。全ての自然界と荒野を治める神です。フェルディーナの母でもあります。ハーンはルノアークと同じく、善の領域の神々の要請を請け、負の領域の影響ですさみきった『北の十六王国』の自然を癒すのに尽力したと伝えられます。ハーンは一般的にはバーバリアン、ドルイド、レンジャーに多く信仰されています。
領域：地、水、火、風、動物、植物
好む武器:クウォータースタッフ
3.農業の神ティマス（ティアス）
農業の神ティマスは”秩序にて中立”です。一般的には壮年の男性の農夫の姿で描かれる事が多く、”耕す者”と呼ばれています。農業を営む者全ての守護者であり、あらゆる自然の驚異から、作物を守護しています。また、家畜などについての守護神としても知られています。ティマスは一般的に農夫、牧夫、羊飼い、その他動物使いに多く信仰されています。
領域：動物、植物、太陽、水
好む武器:ポールウェポン
4.生命の神ル−ダ
生命の神ル−ダは”秩序にて中立”です。一般的には巨大なろうそくで描かれる事が多く、”裁定者””調整者”などと呼ばれています。ルーダはあらゆる生命の寿命を司る神であり、食物連鎖を司る神でもあります。特定の生命体の勢力が突出しないように常に見張っており、時には疫病や飢饉などを意図的に発生させて、数のバランスを取る事さえあります。ル−ダは一般的に医者、助産婦、葬儀屋、知能のある善のアンデッドに信仰されますが、その性質故に、信者の数は非常に少ないようです。
領域：秩序、治癒、死、動物
好む武器:メイス
5.地平の神バッカス
地平の神バッカスは”混沌にて中立”です。一般的には”永遠の旅人”と呼ばれています。バッカスは旅人の守護者です。人通りの多い街道には、バッカスのほこらがよく建てられています。また、バッカスは盗賊の神としての一面があり、悪戯好きでもあります。バッカスは一般的に旅する冒険者、ローグ、バード、商人に信仰されています。
領域：混沌、幸運、旅、欺き、守護
好む武器:ロングソード
■［ガ−ドラル同盟〜悪の領域の神々〜］について
彼らは暗黒の神ダリアス（マー・ドゥス）の元に集まった集団であり、このプレインの出身ではなく、遠いアウタ−・プレイン『ガード・ラルズ』からやってきた異邦イモ−タルです。故郷である『ガード・ラルズ』より『ガ−ドラル同盟』の『善の領域の神々』から追い立てられ、この『狭間の世界』にやってきました。長は暗黒の神ダリアスです。彼らは、『北方の十六王国』と呼ばれる地に最初の崇拝者達を獲得しました。
1.暗黒の神ダリアス（マー・ドゥス）
暗黒の神ダリアスは、”秩序にて悪”です。一般的には”暗黒の王”と呼ばれる。己の力のみで正々堂々相手を屈服させる事、弱者を切り捨て、有能な者のみで世界を構築する事、秩序を構築する事を美徳とし、世界の暗黒の面を体現する存在です。ダーク・サイダー等と呼ばれる事もあります。ダリアスは本来『狭間の世界』出身の神ではありません。1500年程度前に故郷である『ガード・ラルズ』と呼ばれる故郷のプレインから追われ、この『狭間の世界』に降り立ちました。ダリアスは当初北方地域の人間の蛮族達を始めとした様々な生命体の支配を試みました。ですが彼の後を追ってやって来た『善の領域の神々』にその試みは結局打ち破られたのです。それでも地下世界を合わせると、ダリアスの信仰は今だに『北の十六王国』の地域の4分の1を占めています。ダリアスは『北の十六王国』では悪の人間、ダーク・エルフ、オークに最も多く信仰される神です。なお、暗黒連合帝国の首国たる『レヴンティダ王国』の王は、代々ダリアスに仕えるクレリックとされています。
領域：秩序、悪、力、破壊、守護
好む武器:モーニングスター
2.死の女神ズーマ
死の女神ズーマは”中立にて悪”です。一般的にはサイズ（大がま）を持ち、ローブを纏った骸骨として描かれる事が多いようです。”生命の敵””エントロピー領域の覇者”などと呼ばれます。ズーマはあらゆる生命の死を司る神です。また利己的な野心を実現しようとする者が生贄をささげる事を非常に好み、そうする事でその対象の守護神となります。ズーマは一般的には死霊術師、悪のローグ、知能のある悪のアンデッドといった者達が信仰します。
領域：悪、死、欺き
好む武器:サイズ
3.破滅の神ヘクトス
破滅の神ヘクトスは、”混沌にて悪”です。一般的には”荒ぶる略奪者”と呼ばれています。弱者を痛めつけ、姑息な手段で相手を屈服させる事を美徳とし、なによりも『暴力』『略奪』『破壊』を好みます。ヘクトスは悪の行いを大いに尊んでおり、常に平和な地域に争いや問題を撒き散らします。また、ダグバルアンと対極の信仰の為、この二つの神の信者は常に争いを続けています。ヘクトスは一般的には悪のバーバリアン、悪のファイター、ブラックガード、悪のモンクに信仰されています。
領域：戦、悪、力、破壊
好む武器:グレートソード
4.病気の神ボスター
病気の神ボスターは”混沌にて悪”です。一般的には”腐敗者””ズーマの手下”などと呼ばています。ボスターはあらゆる病気を司る神です。とにかく病気を撒き散らすことがこの神の目的なのです。ボスターは一般的にはゴブリン、ノール、リザードフォークと言った不衛生で野蛮な種族が信仰しています。
領域：悪、混沌、死
好む武器:クラブ
5.権力の神ベリアック
権力の神ベリアックは、”秩序にて悪”です。一般的には”欲望王”と呼ばれています。権力を行使し、己の野望を成就することを美徳とし、なによりも無駄な消費を好みます。長い歴史の中で堕落した国などには、必ずと言って良い程この神がかかわっています（他の神のクレリックといつわり、ベリアックのクレリックが宮殿付きの牧師としていついている事も多い）。ベリアックはジャンルは問わず、堕落した権力者に最も多く信仰される神です。
領域：悪、欺き、知識、幸運
好む武器:ダガー